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2009年4月

2009年4月 4日 (土)

翻:3月30日~4月3日

パソコンの調子が心配だなあ。

 

3月30日(月)
覆面調査関連(仏日6900語)
調査結果と解説、来年以降の協力をお願いする手紙など。

先週末打診があったもののうち、1件にOKが出た。仏訳なので、念のために金曜日ではなく月曜納品にしてもらった。

 

31日(火)
料理レシピ(仏日600語)
語数は多くないんだけど、納品してからちょこちょこ訂正や変更があって、だらだら引きずった仕事。細かい訂正や変更が多いのは翻訳会社にとっても面倒なことらしい。

 

4月1日(水)
プロセッサの温度が高止まりしているので、ファンと冷却器(?)の埃を掃除することにした・・・のはいいんだけど、取り外した時にネジ(の基盤)が折れてしまった。元通りにならないので、とりあえず仮止め状態で使っている。これ、パソコンを揺すったらファンと冷却器が丸ごと落っこちるので、ほんまに騙し騙し。

 

2日(木)
大物に取り組む。

 

3日(金)
大物の進捗具合が気になるものの、朝から家族法関連のカンファレンスがあったので出かける(申し込んだのに欠席して悪目立ちするのも嫌だったし)。

 

というわけで来週に持ち越すもの1件。週末のうちに終わらせたい。

 

 

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2009年4月11日 (土)

翻:4月6日~10日

引き続きプチバブル継続中。

 

6日(月)
特許明細書(日仏7ページ)
先々週問い合わせが重なったうち、OK出たのがこれ。仏訳だったけど、これの和訳だったら自分には無理だったかもしれないと思った。同じ分野の特許が3件だった。夫が読み直してくれたけど、特許申請した発明部分より、その発明の前提となる技術のほうが気になるみたいだった。

営業用口座を開いている銀行の担当者さんとの面会があった(営業する時には、それ専用の口座を開くのが義務。個人口座ではダメ)。面会しないで済ませたかったんだけど、応じるまで何度も電話がかかってきたりすると逆に面倒だと思って面会することにした。面会の目的は(最初から予想できるように)保険とか金融商品を「ご提案させていただく」ためということなんだけど、銀行への公金投入が話題になっているご時世に、利用者としては新規で長期的な契約をしたくなることはないんじゃないか? まさか私が外国人だから、簡単に丸め込めると思って呼び出したわけでもないんだろうし。。。同じ銀行に営業用口座を持っている夫は、自分に同趣旨の呼び出しがまったくないことを疑問に思っているようだけど。私の口座への入金状況を見ても、なお「ご提案」したい商品があるってことか? 他所で持っている保険を「ぜひ当行へ」ということか? 担当者さんが私の財政状況関係の情報が少なすぎて「ご提案」のしようがないと言うので、後日また出向くことになった。納税通知書(公的に閲覧できる営業収支報告書がないのでその代わりらしい)やら住居証明やら今入っている保険の契約書やらを持ってこいと指示されたんだけど、住居証明以外のものが本当に必要なんだろうか?

 

7日(火)
先々週問い合わせがあったもののうち1件にOKが出たのはいいんだけど、当初予定していた納期では無理なので、翻訳会社さんからソースクライアントさんに事情を説明して、納期を延ばしてもらった。他に問い合わせいただいたものも、提案される納期では無理なので延期を条件に回答(返事待ち)。

 

8日(水)
朝からグループ発表の準備で学校に行った。最近ずっと寝不足だったせいか、昼過ぎに帰宅してから爆睡してしまった。

 

9日(木)
飲料関連(仏日350語)
同じ商品の案内を随分昔にも訳したことがあるような気がしたけど、最近、古いファイルを削除したので、探す気にもならず新規に翻訳した。(ウェブサイトにアップされている情報は確認した)

プリンタ関連(仏日)
すでに訳してある部分(4100語)のプルーフリーディングと新規部分(50語)の翻訳。

半角カナの使用に関する一般的な基準のようなものはあるのだろうか。なるべく使用しないのが一般的な基準だと思うけれど、この理解が正しいのかどうか。今回の仕事では、日本の正規取扱い店のウェブサイトですべてが全角カナになっていたので、躊躇しないで半角カナを全角に直した。(という事情を、納品の際に翻訳会社さんに報告した。)

 

10日(金)
会社案内(仏日1560語)
語数の割に時間がかかってしまった。これを午前中のうちに納品して午後から授業に行こうと思っていたけれど、結局全部自主休講(振り替え授業もあったから合計3つ)。

時間がかかった理由は、初めのうち、その会社が何の会社なのかよく理解できていなかったからではないかと思う。会社のサイトも見に行ったし、参考資料としてPDFのフランス語版ももらっていたんだけど、それでもよく分からなかった。疲れていたせいかもしれない。

サイトのいろんなページを見て、ネット上でその会社について語られているのを確認して、ようやく業務内容がおぼろげに把握できて、やっと翻訳を始めることができた。(間に合ってよかった)

 

持ち越すもの5件。月曜はフランスでは祭日なんだけど、祭日じゃない国の翻訳会社の仕事が1件。あとは火曜日に1件、水曜日に1件、なるべく早くできれば火曜日に納品したいものが2件。振り替え授業が急に増えて火曜日に2つ、水曜日に1つ、金曜日に2つ。グループ発表が木曜日。来週私大丈夫か?

 

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2009年4月19日 (日)

翻:4月13日~17日

今週なんとか乗り切った。。。

 

13日(月)イースターマンデーなので休日。
契約書(仏日9700語)
不動産売買関連。

 

14日(火)
商品案内(仏日280語)
以前から続けて案内やカタログの仕事をしている商品。

車検関連(日仏1件)
定型のもの。書留郵便で送付。

警察から呼び出しがあり、盗難被害届けの提出を手伝った。

 

15日(水)
レストランメニュー(仏日310語)
初めての翻訳会社さんの仕事。

商品の使い方(仏日3行)
商品名不明。使い方は明快だけど、何なんだろ?

学校に行く途中、過去もぐり込んでいた授業で顔見知りになった学生さんと出会った。その学生さんが法定翻訳の仕事に興味があると言うので、連絡先を交換した。これまでは名前も知らず、挨拶を交わす程度の人だったんだけど、喋ってみないと分からないこともあるもんだな。

 

16日(木)
プルーフリーディング(仏日2件)
先日から続けてきている仕事。翻訳をプルーフリーディングして、評価票を作成するもの。今回は、前回と同じ原文を他の人が訳したものだったので時間短縮できたし、何より翻訳が素晴らしい出来だった。

化粧品関連(仏日70語)
アップデート部分のみ? 商品名を見ると、過去に見たことがないもののはず。

グループ発表はまあまあうまくいったので、気分良く帰宅したけど、夜の10時半を回ってた。(というのは、先生が飛行機でニースに戻ってくるはずだったのに、悪天候のためマルセイユに着陸することになり、予定より大幅に遅れて始まったから。)

 

17日(金)
契約書(仏日8ページ)
不動産売買関連。ページ単位で請求するから、語数は数えなくていいや。これ、はっきりと納期を示していなくて、来週の月曜日に納品するつもりでいたんだけど(今週中に終わる気がしなかったから)、水曜日に「今週中にほしい」とあらためて督促されたので半泣きどころかマジ泣きしながらなんとか仕上げた。

 

持ち越すもの1件。試験が1ヵ月後にあるんだけど、ちょっと手ごわそうな科目なので、むこう1ヶ月は仕事の量を減らす方向でやってみる。

 

 

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銀行にて

先週に引き続き、先日銀行の担当者さんとの面会があった。新規契約のノルマでもあるのか? 

担当者さんは私の口座に常に一定の金額が入っていて、口座が赤字になったことがないのを見て(そりゃ、その口座から払っているのは社会保険料くらいだから)、その「遊んでいるお金」を「有効に」使うことを考えましょうと言う。いろいろ勧めてくれるのはありがた迷惑というか、今週は毎日あまり寝てなくて話しながら居眠りしそうになるし、やりかけの仕事が気になるし、利息で稼ぐなんて興味ないし(そもそもそんな金額持ってないし)、かといってあまり直接的に拒否して逆に長々と説得されても困るし、でも担当者さんは私が何か1つくらい新しいサービスを利用しなければ帰らせてくれそうにもない雰囲気だし(いろんな面で完全に私のほうが負けてる)、いろいろ面倒に思えてその銀行の株を3株だけ買うことにした。3株で51ユーロ(1株17ユーロ。どの銀行なのか分かる人には分かる)。2株でもよかったかな。押し売りに負けてしまって悔しい気がしないでもないけど、株を持っていると一部手数料の割引もあるみたいだし、ま、当面は持っててもいいか。(お金に換えたければいつでも換えられる=disponibleだから)

担当者さんは私に貯蓄口座livret Aも開設させたそうにしていたけど、この口座は1人につき1つしか開設できないものだと担当者さんが言うので、「他の銀行に作った口座がそれだったと思う」で難を逃れた。担当者さんはあまり納得していない様子で(私が逃げの口実でそう言ってるだけだと思った?)、念のためにその口座の書類も見せてほしいと言ってたけど、これは見せないことにしよう。私は別に新しいサービスを始めようとは思っていないから勧誘もいらないのだけど、素直にそう言っても聞いてくれそうにない人に見えるので、こっちも相手に適当に話を合わせながらやり過ごすことにしよう。願わくば、なるべく早いうちに彼女が私のことを忘れてくれますように。

 

 

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フリーランス翻訳者の責任の範囲

過去に何度か、翻訳会社に登録するためのトライアルなるものを受けたことがないと書いた。私と係わりになった会社がたまたまそういうところばかりだったのかもしれない。翻訳会社から、これは案件獲得のためのトライアルだ、と説明を受けて提出したトライアルは何度かある。日本で翻訳している人や日本の会社と取引している人の話によると、多くの翻訳会社が登録のためのトライアルというものを実施しているらしい。日本の会社とフランス(ヨーロッパ)の会社では、何かが違うんだろうか?

まったく無条件で登録してくれた翻訳会社もあるが、求人メールなどを見ていると、登録に際して「翻訳(または外国語)に関する免状」を求める会社はたしかにある。「翻訳に関する免状」とは、私の理解では、たとえば大学で翻訳専攻だったとか外国語学部だった、というようなものだ。ニース大学にも外国語学部(LEA)はあるけれど、翻訳専攻の学科はあるのか?(よく知らない) でも、世の中には翻訳学士という学歴を持つ人もいるので、そういう人しか採用・登録しないという会社も存在するわけだ。どっちみち、私は外国語学部ですらないし(実は大阪にいる頃に社会人入学したが諸般の事情で2年で中退した)、翻訳関連や外国語関連の免状を求める会社はスルーしてきた。

翻訳(または外国語)に関する免状でなくとも、学歴として大学卒以上であることを求める会社はそこそこあるような気がする(あくまで私の見聞きする範囲での話)。自称でないことを確かめるためか、免状をスキャンしてメールに添付して送れというところもたまにある。高等教育機関での実績を重視するのは、理解力などの最低限の保証ということかもしれない(言うまでもないけれど、大学卒未満の人には理解力がないという意味ではないので悪しからず)。学歴で人間の能力が決まるわけではないけれど、いくらバイリンガルだからといって高校を出たばかりの社会人経験のない人に契約書の内容が理解できるかというと、難しい部分はあるんじゃないか(あくまで一般論)。

私が取引している翻訳会社はほとんどがフランス国内にあり、あとは西欧諸国の会社が多く、わずかに台湾やニュージーランドなど時差のある国がある。社内に日本人スタッフがいると判明しているのは1社のみ、その他の会社は今までのやり取りでは日本人スタッフの存在は確認できていない。フランス(ヨーロッパ)で日本人が作った翻訳会社は別として、そもそもフランスの翻訳会社に日本人を雇わきゃならないほどたくさん日本語の案件があるとは思えない。中国語や韓国語などの翻訳を扱っている会社に日本語の依頼があって、それを機に日本語翻訳者を探したら私がひっかかった、のかもしれないな。

日本語スタッフがいない会社は、日本語翻訳の質をどうやって担保しているのかというと、私が思うに、この翻訳者の仕事なら安心できる、というものを除いては別の翻訳者にチェックさせているのではないか。というのは、私のところに回ってくるプルーフリーディングの多くはこれで、同じ翻訳者のプルーフを何度もやっているし、私の翻訳も誰かがプルーフしているのは確かで、プルーフの時間を確保するために翻訳の納品を半日早めてほしいというような話が時々ある。大きな文書の場合は、プルーフのために、半分できたところでまず提出して、というような気遣いや交渉もするし。とにかく、翻訳会社から顧客に翻訳を渡す時点でちゃんとしたものにしておくことは、翻訳会社の最低限の仕事だと思う。

そういう意味では、翻訳者と翻訳会社は協力しあって仕事していることになるんだけど、翻訳者の責任は、直接契約関係にある翻訳会社に対して、少なくとも最低限の品質の翻訳を納品すること、に尽きる。独立業者である以上、自分の責任は果たさなきゃならない。その仕事を引き受けるか断るかを決めるのは自分だし、引き受けた以上は泣きながらでも仕上げる。

逆に言うと、翻訳者の責任は直接契約関係にある翻訳会社に対してだけで、それより向こうにいる人たち(ソースクライアント)に対する責任を翻訳者が負う必要はないはず。つまり、私は直接的に関係を持っていないソースクライアントから拙い翻訳が原因でソースクライアントが被った損害を賠償するよう求められる理由はないってことだ。ただし、ソースクライアントが下請けに請求=私の取引先である翻訳会社に請求、私の取引先である翻訳会社が私に請求、ということは十分あり得るけどね。(あ、念のために書いておくけど、今私に何がしかの請求がきているわけじゃないので、皆様ご心配なく)

ついでに言うと、翻訳会社がソースクライアントからの支払いが遅れていることを理由に翻訳者への支払いを遅らせることも、本来はあってはならないことだ。それは翻訳会社とソースクライアントの間の契約に従って解決されるべき問題なんだから、契約に無関係の第三者(翻訳者)を巻き込むものじゃない(契約法=民法の基本ですな)。

ま、小さな会社の場合、ソースクライアントからの支払いがなくては払いたくても払えない場合があるのは理解できるので、そこらへんは事情を説明してもらえればこちらも納得するし、ちゃんと説明してくれる会社は遅れても支払ってくれる印象。いくら連絡しても何の事情の説明もなく、支払いの遅れをソースクライアントのせいにして毎回必ず渋る(渋った挙句払わない)ような会社はブラックリストに載せてある。

 

 

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2009年4月20日 (月)

在仏の翻訳者さん、いらっしゃいませんか?

こんなところでこんな風に募集するのもアレなんですが、フランス在住(または近隣の国在住)でフランス語の翻訳をなさっていて、もう少し仕事を増やしてもいいと思っている方はいらっしゃいませんか? もしいらしゃるなら、左上にメールアドレスへのリンクがあるので、そこからメールをください。ブログには私の名前を公開していないので、メールをくださる場合も最初から本名を明かしていただく必要はありません。

 

年に何回か、仕事が重なっているところに、さらに打診があり、頼み込まれて断りきれずに引き受けてしまうことがあります。ただ断ったり、自分が無理して引き受けたりするよりは、誰か他の翻訳者さんを紹介して、その方にお願いしたほうがいいんじゃないかと思っています。翻訳会社は納品の遅れを気にしなくていいし、新しい翻訳者と知り合える、紹介する翻訳者さんにとっては仕事が増える、私は無理をしなくていい、と誰にとってもメリットばかりの解決法ではないかと自画自賛しております。

在仏の同業者さんは何人か知っていますが、知り合いの範囲だけではなかなか折り合いがつかないことが多いので、それなら知り合いの数を増やしてしまえという計画です。同時に、フランス各地にお住まいの日仏通訳の方からも連絡をいただけると嬉しいです。

 

私のところにどんな仕事が回ってきているかは、過去の日記をご覧ください。ちなみに、文学作品は扱っていません(取引先もそういうのは扱っていないようです)。医学系を含む理科系のものは打診されても断っていますが、その分野を得意としている方があれば、取引先から打診があった時に喜んで紹介させていただきます。

 

ご連絡いただくにあたって、一点だけお願いがあります。すでにプロとして翻訳・通訳をなさっている方に限らせてください。つまり、ご自分の名前(または会社名)で請求書を出していただける方ということになります(これまで、自分の名前で請求書を出したことのない方は、すみませんがご遠慮くださいね)。

勝手な一方的なお願いですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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2009年4月24日 (金)

翻:4月20日~24日

今週は暇め。手続き関係のことを確認中で、これの回答を待っているところ。

20日(月)
戸籍関連(日仏1件)
書留郵便にて返送。

23日(木)
コスメ関連(仏日330語)

24日(金)
契約書(日仏6ページ)

あと、いくつか過去の仕事のレイアウト確認など。

久々に持ち越すものゼロ。試験が近いので、しばらくこのペースでいいや。

 

 

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Auto-entrepreneur

Auto-entrepreneurで検索してこのブログにいらっしゃる方が増えているようなので、補足的に少し書いてみます。
あくまで情報提供目的なので、起業に際しての調査は慎重になさってください。

先日、自分のためにauto-entrepreneur (AE)の制度を軽く確認してその内容をブログに書きました。 (PLからAuto-entrepreneurへの変更をしない理由


私個人の結論としては、現在の身分であるprofession libérale (PL)と比較してもとくにメリットがないので、現在のPL身分を継続する結論に達したという話なのですが、これから新規に起業することを考えている人は、まずはAEで始めてみてもいいのではないでしょうか。新規起業者はAEでなくてはならないというわけではなく、従来のPLや商業登録をすることももちろん可能なのですが、ある程度の取引規模が確実に見込めるのでないなら社会保険料のことを考えてもAEにしておくほうが気楽に始められるのではないでしょうか。また、最初はAEで始めて後からPLや商業登録に切り替えることも、もちろん可能。

起業に際しての大きな心配事は、「どれだけのお金を国に納めなくてはならないのだろうか」という点だと思います。AEで起業した場合、従来のPLや商業登録と違って、税金や社会保険料を取引額のパーセンテージで払います。したがって、従来と違って、収益があってもなくても支払うべき最低額、というものがありません。つまり、取引がなければ払うものもありません。

#利益が出なくても、取引があれば支払いが発生します。(2009-06-11追記)

これがAEの一番大きなメリットだと思います。たとえば、従来のPLや商業登録だと、いくらか社会保険料などの減額措置が受けられるとしても、健康保険料だけは一切の減額や支払い猶予がなく、収益がないどころか赤字だとしても一定金額を支払わなくてはなりません(年間800~1000ユーロ程度か)。この一律の最低納入金額がないだけでも、気持ちの上では気楽に思えます。

PLについては、先日の日記の数字を見てもらうことにして、商品販売(ネットショップなど)に携わる場合の数字を見てみると、およそ次のとおり。

1.年商80000ユーロ未満の事業主が対象。

2.Regime fiscal micro-entrepriseの事業主、つまり、商品売買業なら年商80000ユーロ未満の事業主にはTVAの徴収・納入義務が発生しない。

3.家族1人あたりの25195ユーロ未満の世帯年収なら、所得税は発生しない。
 家族1人あたりというのは、世帯の構成人数によって家族係数(quotient familial)が決まるので、世帯収入を家族係数で割り算すればよい。ごく大雑把な言い方をすると、成人1人なら係数1、成人2人なら係数2、未成年の子供は1人0.5。 家族1人あたりというのは、家族係数(quotient familial)のことと考えればよい。大雑把に言うと、世帯収入を世帯の構成人数(part)で割り算して算出した ものが家族係数。世帯の構成人数は、成人は1人あたり1、未成年の子供は1人0.5。夫婦に子供1人なら2.5。
 先日の日記にも書いたとおり、所得税のforfaitにチェックを入れると3カ月に一度、いったん徴収されるはずです(未確認)。結果として年間所得が非課税枠内だった場合は払い戻しを受けられるのだとしても、一時的な納入を避けるためにチェックを入れないほうがいいかもしれない。
 所得税のforfaitにチェックを入れた場合、所得税率は1%。ただしこの1%というのはAEとしての取引額のみにかかるものなので、その他の収入(家賃収入など)がある場合は、従来の計算法で算出された所得税額を支払うことになる。

4.社会保険料分として、取引額の12%を支払う。
 つまり、100ユーロの取引額があれば12ユーロを納入するので、これを横に取り分けておけばよい。上にも書いたとおり、従来と違って最低納入額がないので。

5.商品売買業であれば、従来なら商業登録(RCSへの登録)が必要だったところ、AEで起業すればこの登録が不要。したがって、CCIではなくURSSAFで手続きをする。RCSはなくてもSIREN/SIRETは付与されるので、請求書などにはこの番号を書けばOK。ただし、業務内容によってはAEであること(RCSがないこと)により取引先の信頼が得にくいというようなことがあるかもしれないので、そこは事前リサーチが必要。

6.新規起業者に対する援助(Accre)が受けられる(前の日記には書かなかったけれど、PLで起業する人も、申請が通れば援助を受けられる)。申請すれば誰でも受けられるのかどうかは分かりませんが、希望者は申請してみてもいいのではないでしょうか。(私は起業時に申請しようとしてみたのですが、企業の継続可能性が低いという理由で申請書類すら受け取ってもらえなかったけれど、最近は事情が変わっているかもしれない)
 注意事項としては、起業の書類を出す前にAccreの申請をする必要があるはずなので、まずURSSAFで確認してみてください。

7.AEの場合、取引額の申告を3ヶ月ごとに行なう。
 会計関連の帳簿は、入金だけ時系列でまとめておけばよく、商品売買業なら一律71%で控除されるので、経費の支出を記録しておく必要はない。(個人的には、自分のために記録しておいたほうがいいと思うけどね)

8.副業としての起業は可能ではないかと思う(会社勤めが本業、副業でPLとして登録している人が従来存在していたので)。でも、外国人の場合、滞在資格によっては何か制限があるかもしれないので要確認(サラリエの滞在許可を持っている人が自由に起業できるのかどうか未確認)。

2009-07-25追記
AEの登録方法に本業用・副業用の区別はない。本業か副業かは、あくまで起業者の心持ちの問題だと思う。とはいえ、他に本業を持っている人が副業を始める場合は、AEであるかどうかにかかわらず、業種に応じてURSSAFやCCIなどであらかじめ相談しておくほうが安心ではないか。社会保険料等の金額に差が出るかもしれないので。

 

ご参考:
フランスで翻訳の仕事を始める(一例)
フリーランス仕事で難しいのは
AEで起業すれば滞在許可/ビザがもらえるのか
AEでの起業は他の制度に比べて簡単なのか

 

 

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